先日、弊紙ワンポイントリサーチでお伝えしたが、戸田競艇場の地区スター候補に桐生順平が内定した。現在のスター候補は濱崎直矢。濱崎は今年2月に尼崎で初優勝を飾り、7月には戸田でも優勝。来期A1昇級が決まったことで、濱崎に代わるスター候補を選考していたが、将来性を買って桐生を推薦した模様。
桐生はやまと競艇学校で勝率トップの成績を残し、100期生としてプロデビュー。デビュー期は5勝、勝率4.44、2連対率21%、3連対率42%で、来期からB1級に上がる。レースセンス、特にコーナーの運びは新人離れしており、スター候補の素材であることは確か。ただ、前期にフライング2本切ったのがいただけない。折角の伸び盛りなのだから、数か月も実戦から離れるのはもったいない。筆者の記憶が確かならば、1本目のFはエンジンが出ていなくてスタート勝負をして切ったはず。新人でエンジン劣勢だと焦るのは分かるが、スタート勝負しなくてもターン一本である程度は着を拾えるレベルにあるのだ。今村豊が新人の頃は、エンジンは二の次、水面に出て練習ばかりしていたと聞く。エンジン出しは感性もあるが、経験則がモノを言う。整備力はいずれついてくるが、レースが巧くなった中堅、ベテランはほとんどいない。腕を磨くのは今なのである。頑張れ!桐生!