新鋭リーグ戦は買いにくい!
オール女子戦は買いやすい!
率直な感想だ。
我々記者は長年、ドップリ競艇に浸かっている。担当している場以外のレースも多く見ているし、詳細な選手データも閲覧できる環境にある。それでも、選手の動きが読みにくく、レースも壊れがちのため、予想を組み立てにくいのが新鋭リーグ戦である。
対して女子戦は毎回似たようなメンバー。選手相場が明確で、ベテランは内から逃げ・差し、中堅は自在に、若手は外からレースを勉強…、といった具合にレース形態がシンプル。マンネリ化している面は否めないが、その分、舟券はとても買いやすい。女子戦の売り上げがいいのは、単に色モノだからではない。
若くていい男を前面に。そういう思惑はあっただろうが、現場レベルでは「若手に練習の場を」ということで創設された新鋭戦。だが、時代は変わった。今の若手は、デビューして数期経てば一般戦でコースを主張してくるし、独り立ちするまでの時間が以前よりも短くなった気がする。もう、新鋭『リーグ戦』の役目は終わったように思う。
舟券が買いやすい、という点では、名人リーグ戦なんてどうだろう。名人戦世代の選手は200名強いるから、人数は足りる。レースの迫力・スピード感がなく、新規のファン開拓には結びつかないかもしれない。でも、知っている選手が出走していて、レースが壊れることが少なければ、既存のファンが手を出しやすいのは間違いない。
前にチルト3度の項でも触れたが、何が起こるか分からなくて面白いレースと、舟券購入の食指が動くレースは違う。