GI戸田グランプリ開設52周年記念の開幕が近くなってきた。4月9日の初日12R・ドリーム戦には、平石和男、服部幸男、山崎智也、魚谷智之、田村隆信、湯川浩司が出場予定。埼玉支部からは平石の他に、池上裕次、山崎義明、滝沢芳行、鈴木賢一、白井友晴、須藤博倫、金田諭、濱崎直矢の総勢9名が参戦する。
さて、戸田グランプリ近10回を振り返ると、02年・05年に池上裕次が優勝した以外の残り8回は、他支部の選手に優勝をさらわれている。他場の周年近10回を調べてみると、桐生は実に7回も地元から優勝者を輩出(内訳は山崎智也V4、江口晃生・本橋克洋・秋山直之がV1)、住之江は6回(松井繁V3、田中信一郎V2、倉谷和信V1)、鳴門は5回、平和島と浜名湖はそれぞれ4回、地元選手が優勝している。
地元水面を走る山崎、松井などは機力度外視で、異常投票かと思うほど舟券が売れ、そして人気に応え、ファンと選手とで信頼関係が成り立っている。一方、戸田での埼玉勢も、応援舟券が含まれているであろう売れ方をし、想定オッズ以上に売れることはしばしばある。だが、ファンとの信頼関係が成り立っている選手がいるかどうかというと…、残念ながら疑問符がつく。
西村勝と飯島昌弘が不参加、中澤和志は欠場、須藤は関地区で負傷し実戦から遠ざかっている。戸田巧者の池上、山崎も不調気味。状態がいいのは平石や白井ぐらいか。埼玉全体でみると、例年とは違って厳しい状況にはあるが、周年タイトル流出阻止への意地を見せてもらいたい。そして、山崎や松井のように、埼玉からも名前だけで買える選手が出てきて欲しいものである。