チルト3度が流行りだが…
2008年6月3日

 阿波勝哉が脚光を浴びて以来、チルトをハネ上げて伸び型仕様にする選手が増えてきた。東京の若手をはじめ、三重の坂口周、澤大介らだが、その動きに呼応するかのように、チルト3度を解禁する競艇場がポツポツと出始めている。今現在、チルト3度を使用できるのは、平和島、多摩川、蒲郡、津、児島、宮島、三国で、最近になって尼崎も加わり、もうじき下関も導入するらしい。
 競艇はまくりが華、イン逃げばかりではつまらない。先日の平和島笹川賞は好配当の連発で、枠番の優位性ではなく、選手と機力による売れ方が新鮮だった。ただ…、そう思えるのは、筆者が笹川賞では傍観者だったから。本紙予想もしていないし、舟券も買っていないからに他ならない。
  強力なまくり選手が6コースだと、舟券で『勝負』ができない。インの選手もまた強力だとしても、力五分ではもちろんのこと、7対3でイン選手に分があっても、伸び型の締めまくりが襲いかかる可能性があるとしたら、勝負は回避せざるを得ない。6コースの選手を買うにしても、どこまで叩いてまくるのか、ツケマイかはその時々だし、外変わり全速の使い手が多くなっているぶん、連下が絞りにくく、これまた買いにくい。1Mのぶつかり合う可能性も当然あるわけだし、良く言えば波乱に富んだレースになりがち、悪く言えばレースが壊れがちだ。
 チルト3度のまくりは見世物として最高。そのレースは宝くじ感覚で舟券を買えるが、本気で舟券勝負をしたい場合には実に厄介。筆者が本紙予想担当で本命党ゆえ、そう思うのかもしれないが…。ちなみに、戸田は水面幅の関係上、安全性を考慮しチルトはプラス0.5度までで、今後も変更されないだろう。

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