来年の関東地区選(2月9日〜)の出場メンバーが発表された。今回は4年ぶりに戸田での開催(順番からすると江戸川だが、護岸工事中のため)で、埼玉支部からは15名が参戦する。
中村裕将 池上裕次 平石和男 山崎義明 滝沢芳行
鈴木 博 後藤 浩 西村 勝 鈴木賢一 飯島昌弘
白井友晴 須藤博倫 金田 諭 谷津幸宏 向後龍一
F休み期間と重なった濱崎直矢をのぞき、埼玉支部所属のA1級は全員が呼ばれたことになる。ちなみに、関東地区で来期A1級は55名前後。近畿地区などと違い、関東は記念選手の層が薄い。SG級といえるのは濱野谷憲吾と山崎智也ぐらいだし、この二人も含め、記念選手で目立って好調な人もいない。機の抽き次第では伏兵にもチャンスはあり、復活のVを飾るベテランがいてもおかしくないし、ニューヒーローの誕生だって有り得る。それが埼玉支部の選手なら最高だ。地元ファンや関係者の期待に応えるべく、全精力をそそいでレースに臨んでもらいたい。
新鋭リーグ戦は買いにくい!
オール女子戦は買いやすい!
率直な感想だ。
我々記者は長年、ドップリ競艇に浸かっている。担当している場以外のレースも多く見ているし、詳細な選手データも閲覧できる環境にある。それでも、選手の動きが読みにくく、レースも壊れがちのため、予想を組み立てにくいのが新鋭リーグ戦である。
対して女子戦は毎回似たようなメンバー。選手相場が明確で、ベテランは内から逃げ・差し、中堅は自在に、若手は外からレースを勉強…、といった具合にレース形態がシンプル。マンネリ化している面は否めないが、その分、舟券はとても買いやすい。女子戦の売り上げがいいのは、単に色モノだからではない。
若くていい男を前面に。そういう思惑はあっただろうが、現場レベルでは「若手に練習の場を」ということで創設された新鋭戦。だが、時代は変わった。今の若手は、デビューして数期経てば一般戦でコースを主張してくるし、独り立ちするまでの時間が以前よりも短くなった気がする。もう、新鋭『リーグ戦』の役目は終わったように思う。
舟券が買いやすい、という点では、名人リーグ戦なんてどうだろう。名人戦世代の選手は200名強いるから、人数は足りる。レースの迫力・スピード感がなく、新規のファン開拓には結びつかないかもしれない。でも、知っている選手が出走していて、レースが壊れることが少なければ、既存のファンが手を出しやすいのは間違いない。
前にチルト3度の項でも触れたが、何が起こるか分からなくて面白いレースと、舟券購入の食指が動くレースは違う。