周年間近!地元の意地をみせてくれ!
2008年3月20日

 GI戸田グランプリ開設52周年記念の開幕が近くなってきた。4月9日の初日12R・ドリーム戦には、平石和男、服部幸男、山崎智也、魚谷智之、田村隆信、湯川浩司が出場予定。埼玉支部からは平石の他に、池上裕次、山崎義明、滝沢芳行、鈴木賢一、白井友晴、須藤博倫、金田諭、濱崎直矢の総勢9名が参戦する。
 さて、戸田グランプリ近10回を振り返ると、02年・05年に池上裕次が優勝した以外の残り8回は、他支部の選手に優勝をさらわれている。他場の周年近10回を調べてみると、桐生は実に7回も地元から優勝者を輩出(内訳は山崎智也V4、江口晃生・本橋克洋・秋山直之がV1)、住之江は6回(松井繁V3、田中信一郎V2、倉谷和信V1)、鳴門は5回、平和島と浜名湖はそれぞれ4回、地元選手が優勝している。
 地元水面を走る山崎、松井などは機力度外視で、異常投票かと思うほど舟券が売れ、そして人気に応え、ファンと選手とで信頼関係が成り立っている。一方、戸田での埼玉勢も、応援舟券が含まれているであろう売れ方をし、想定オッズ以上に売れることはしばしばある。だが、ファンとの信頼関係が成り立っている選手がいるかどうかというと…、残念ながら疑問符がつく。
 西村勝と飯島昌弘が不参加、中澤和志は欠場、須藤は関地区で負傷し実戦から遠ざかっている。戸田巧者の池上、山崎も不調気味。状態がいいのは平石や白井ぐらいか。埼玉全体でみると、例年とは違って厳しい状況にはあるが、周年タイトル流出阻止への意地を見せてもらいたい。そして、山崎や松井のように、埼玉からも名前だけで買える選手が出てきて欲しいものである。


 
 

平石和男の関地区Vに思うこと
2008年2月24日

 今年の平石和男はひと味違うのではないか。そう思えたのは関東地区選の優勝戦である。
 2月16日、平和島で開催された関東地区選の優勝戦。平石は優勝戦1号艇で乗艇、インからコンマ01のトップスタートを決めて逃げ切り、三度目の地区選制覇を果たした。津や住之江のインではなく、インが弱い平和島での逃げに価値があり、それより何より、コンマ01でハナを切った事実に、今までとは『ひと味違う』スパイスを感じさせるのである。
 平石を知っている読者の方ならご存じだと思うが、平石はスタートで無理をしないタイプである。とても真面目な人格者。フライングをしてファン・施行者に迷惑をかけられないという強い思いがあるのだろう。ちなみに、地元戸田では、スタート自重の傾向がより顕著に現れる。それでもSG級を張っているのは、超一流の旋回技術があるからに他ならない。そんな選手が、売り上げが多く重圧のかかるGI優勝戦で、もしフライングをしたら自身も重い罰則を受けるGI優勝戦で、前述のコンマ01である。
 平成19年の埼玉支部表彰で『最優秀選手賞』を受賞した時も、『バッハプラザ賞』を受賞した時もだが、壇上での表情は冴えなかった。平石の言葉を借りれば「こんな成績で…」選ばれたことに、嬉しさ反面、内心じくじたる思いがあったのだろう。昨年の戸田では、GW開催の優勝、7月グラチャンと11月51周年の優出がある。他選手と比較しても、埼玉ナンバーワンとして十分な成績だが、内容は確かに芳しいものではなかった。グラチャンはスタート遅れて惨敗、51周年は1号艇で人気を集めながらも着外に消えた。
 穴ではなく本命としての立場で、ここ一番、スタート決めて押し切った関東地区選の優勝戦は、言わば横綱相撲である。今までの特別戦で『金星』は多々あった平石だが、横綱相撲を今後も続けることができれば、年末の住之江では結びの一番を取っているはずだ。

江戸川競艇記者便りはこちら

平和島競艇記者便りはこちら

多摩川競艇記者便りはこちら


RSS

Powered by
teeter totter Ver.2.17-C