埼玉支部の若手グループ『彩輝会』会長の小澤和也が任期満了となり、後任に向後龍一が選出された。小澤は新鋭戦枠から卒業し『彩輝会』枠から外れたため、人選が進められていたようだが、新鋭王座終了をもって発表となった。小澤は若手のまとめ役として尽力し、その頑張りは山崎義明支部長も感心するほどだったと聞く。激務が響いたか、F2などで成績不振だったものの、今後はレースに集中できるはず。選手としての飛躍を期待したいものだ。
向後はとても真面目な好青年。新会長になるべくしてなった感があり、『彩輝会』は安泰だろう。水面での地力も上昇しており、昨年の4月当地でデビュー初優出、2期連続でA2級をキープしている。残念ながらF休みで新鋭王座出場を逃してしまったが、来年こそは、自身を含め埼玉勢が大挙出場できるように牽引役となってもらいたい。
07年の戸田競艇は計35開催が行われた。優勝戦の決まり手は、逃げ16回、まくり8回、差し3回、まくり差し2回、抜き5回、恵まれが1回。コース別では、1コースV18、2コースV8、3コースV2、4コースV6、5コースV0、6コースV1。逃げでのV確率45%、インのV確率51%。幾らまくり水面の戸田とはいえ、それなりの選手が揃い、スリットのバラつきが少ない優勝戦はイン有利で、センターなら勝ち負けになるが、外は厳しいという結果になった。ちなみに、枠番別でも5枠はV0。6枠はV2だったが、現状の勝ち上がりシステムでは、技機に劣ることが多い5・6枠の選手。それで枠なりでは、優勝に届かないのもうなづける。
1年間(07年1月〜12月)の全レースのコース別成績状況は以下の通り。
進入コース 1着率 2着率 3着率
1コース 30.2% 17.5% 17.0%
2コース 20.3% 21.4% 16.4%
3コース 17.4% 17.6% 17.7%
4コース 18.7% 18.4% 16.0%
5コース 10.0% 16.3% 18.6%
6コース 5.1% 10.7% 15.9%
いかにも戸田らしい結果となった。番組編成員の方が「30%を切るインの1着率にしたい」と話していたので、堅い決着を狙ってのメンバー編成をしていないのもある。また、戸田では何節かに一度、低調機を揃えたシリーズを行う。低調機シリーズでは、パワーのなさが原因なのか、インが決まらない傾向にある感じ。まとめると、予選はセンターで好配当狙い、優勝戦はインで本命買いが正解か。