8月9日の開催から新エンジンが登場している。昭和の時代には「新ボートはイン有利」と言われていたのだが、新エンジンは出足をつけるのに手間取り、シリーズの序盤はセンターのスタート駆けが目立つようになった。ウェイキーカップ前の5開催、1着のコースと決まり手をまとめてみた。
8月9日〜12日(4日制・48R)
1コース 13勝 逃 げ 13回
2コース 9勝 まくり 5回
3コース 11勝 抜 き 2回
4コース 7勝 差 し 10回
5コース 7勝 捲り差し 13回
6コース 1勝 ツケマイ 5回
インは48レースで13勝、単勝率27%である。全国的にも1、2を争う多摩川のインの弱さが最初から出た。ただ、まくり・ツケマイもスムーズに決まらず、まくり差し・差しが極端に多かった。優勝戦は丸岡正典がイン勝ち。
8月14日〜19日(6日制・72R)
1コース 15勝 逃 げ 14回
2コース 11勝 まくり 14回
3コース 13勝 抜 き 7回
4コース 21勝 差 し 10回
5コース 9勝 捲り差し 23回
6コース 3勝 ツケマイ 3回
恵まれ 1回
イン受難のシリーズ、72レースでインは15勝、単勝率21%だった。カド4コースが活躍、まくり差しが気持ちよく決まった。カド受け3コースも積極的にまくりに出た結果か。優勝戦は作間章がインで決めた。
8月22日〜26日(5日制・60R)
1コース 17勝 逃 げ 15回
2コース 11勝 まくり 14回
3コース 13勝 抜 き 8回
4コース 6勝 差 し 6回
5コース 6勝 捲り差し 12回
6コース 7勝 ツケマイ 4回
恵まれ 1回
イン単勝率は28%。だが、カドが動けなかった。力のあるエンジン、スローの艇がレースの主導権を握った。優勝戦はA号艇の平尾崇典が3コースにして一気まくり。
8月28日〜9月2日(6日制・72R)
1コース 19勝 逃 げ 16回
2コース 13勝 まくり 14回
3コース 20勝 抜 き 9回
4コース 7勝 差 し 9回
5コース 8勝 捲り差し 18回
6コース 5勝 ツケマイ 5回
恵まれ 1回
3コースが強く、4コースは2着が多かったシリーズ。イン単勝率は26%、一日にインが勝つのは3レース平均。優勝戦はインに割り込んだ秋山直之がパワーの違いを見せつけた。ただ、最終日はイン逃げが5本、まくり差しはゼロとレースが変わってくる。
9月6日〜11日(6日制・72R)
1コース 20勝 逃 げ 17回
2コース 13勝 まくり 22回
3コース 11勝 抜 き 7回
4コース 15勝 差 し 9回
5コース 5勝 捲り差し 10回
6コース 8勝 ツケマイ 5回
恵まれ 2回
インの1着が節間20本、それでも単勝率は27.7%である。まくり22回が目立っている。チルト3度、1.5度と伸び型の選手がレースを面白くした。優勝戦はカド松本勝也が二番差しから伸び切った。
「インが弱い」と言われるレース場でも記念になると内が強いのが常識だ。場外発売が多く、電話投票も増えるウェイキーカップは@号艇が人気を集めるだろう。オッズ盤は1〜2、1〜3がまず売れている。しかし、多摩川のインはそれほど楽には逃げられない。序盤戦は人気の@号艇は消し、センター・アウトの強力エンジンを軸に舟券を考えれば穴をゲット出来る。ただし、最終日はいつもの開催でも4本から5本はインが勝っている。穴党は序盤の初日、二日目が出番、本命党は最終日に勝負が多摩川の舟券セオリーか。