新エンジン8節経過
2009年11月15日

 8月の新エンジン登場から8節消化した。1ヶ月の休みで中間整備が入り、温水パイプが取り付けられ11月の開催を迎える。例年、中古の部品(クランクシャフト、シリンダーケース)が入ると様変わりするエンジンが何基かある。温水パイプ装着でパワーダウンのエンジンもあるし、何故か上昇するのもある。中間整備でストレートは良くなっても、レースで大事なのは回りアシである。肝心な実戦アシが付かなくては選手も稼げず、そのうち廃棄処分になってしまうのが毎年のことだ。
 「エンジン差が大きいですよ。今はどこのレース場もですね」と選手の声。今年の多摩川では26号機がここまで5連続優出とパワーを発揮しているが優勝はない。本当のエース機と呼ぶには何か足りない気もする。多摩川のエンジンで初使用からの最多連続優出は昭和50年〜51年に使われた怪機・秩父号の9節連続優出(優勝3回)がある。
 平成22年度のウェイキーカップ・開設56周年は7月開催、現エンジンが使われる。となれば整備士も
中間整備に力が入る。序盤ワースト級だったエンジンがこの後どういう動きになるか、気候の変化と共にアシ色は変わっていく。

※多摩川競艇63基※
11号機 D 2節目・後藤正宗がギャブ交換でマシになるが上位とは大差。9月小森信雄、中村真が転覆し下降気味。
12号機 A 初使用の道見は伸び型。3人目の尾崎鉄也は調整バッチリで優出。55周年の飯山泰は「バランス取れ上位級」と。
13号機 B 9月最初の井上恵一は合ったときはターン後が軽快。2節目に山本英志が内部整備、3節目の鈴木茂高が優出。
14号機 S 柴田光、安藤裕貴と伸び、淺香文武の行きアシは申し分なし。55周年は魚谷が優出、10月鈴木光男が強力。
15号機 B 柳田英明はスローから強力、その後の二人も実戦アシ上位級。10月松本英夫は「中堅くらい」も上昇余地。
16号機 C 8月山田竜一が優出も「乗りやすいだけ」と。阿波は「伸び甘いが回りアシある」も中堅レベル。
17号機 B 村田修次が出足仕上げV、玄馬徹は「合ってない」と選抜回り。55周年の滝沢芳行はいい方もその後は並。
18号機 B 池田雷太、永井聖美は選抜回り。イン屋の冨好が「パワーある」と。10月中越博紀は「かかりがいい」と。
19号機 D 遠藤晃司は中堅。嶋田貴支が苦労、岡部哲も2着1本。55周年で菊地孝平が優出もその後は低迷。
20号機 E 4選手乗り選抜に浦田信義。飯田加一は一瞬意外なアシ色。だ、10月の白石浩二はワースト級。
21号機 A 土屋太朗は転覆も伸び強力、鈴木峻佑の出足・回りアシは屈指。10月長溝一生は「伸びまあまあ」程度。
22号機 C 5人乗った。本吉はピストン2個交換も「乗り心地おかしい」と。9月金子猛志が3度で正解。
23号機 B 最初の西舘が転覆整備、三人目の吉永浩則はスローから上々。9月勝野竜司で優出も普通か。
24号機 C 野田貴博、山崎聖司と選抜に乗り中堅。桑原悠は3度で伸びた。岡本慎治、宮武英司とテクで選抜勝つ。
25号機 C 伸び・道中のアシは悪くはない。10月岩津宅一は「伸びるが出足は?」と。
26号機  永井源、古澤信二、55周年の杉山正樹、金森史吉、佐々木和伸と5連続優出。行きアシ抜群、バランスとれる。
27号機 C 最初の高橋勲が必死の整備、ピストン2個交換で行きアシは来た。10月都築正治は不満残る動き。
28号機 A 最初の近藤幸男が「本体が良い」と。55周年の山崎義明は伸び上位級、10月渡辺豊も行きアシ軽快。
29号機 D 乗り手にも恵まれていない。ここまで下位で勝ち負けのエンジン。9月最後の水口は2勝も「押してない」と。
30号機 A 新美恵一は「悪くない」も、平岡重典は不運続き帰郷。9月最後の飯山泰がトップ級に仕上げV、10月長田頼宗も優出。
31号機 B 序盤は乗り手、成績と平凡。9月3節の小黒竜吾で上向き、4節目の川下晃司は「合えばいいアシ」と。
32号機 A 田中豪は行きアシ上々、田崎豊も「伸びが良い」と。55周年の山田竜一も納得。10月石塚裕介は少し不満。
33号機 B 三人目の野添貴裕がまくり差しでV。行きアシ・回りアシと上々。周年の上田隆章も悪くなかった。
34号機 D いきなり作間章が大苦戦、大谷直弘は「掛からない」と実戦で不満。平野勇志、水野暁広と連続F。
35号機 C 序盤4節フル出場、選抜2節。結局8月〜9月は4節連続選抜。伸びはマシになるが、出足系統は見劣り。
36号機 A 北山康介が終盤3連勝。須藤隆雄は伸びた。10月平尾崇典が優勝を奪う。
37号機 B 最初の西田靖は出足型。9月3節池上裕次が優出、10月の土屋昭は伸び中心の仕上がり。
38号機 A 梶野学志が優出。白石健は電気、リング交換、優出も出足疑問。10月石川正美は行きアシ軽快。
39号機 A 吉田徳夫は中堅上位、有賀達也がバランスとれトップクラスに迫る。10月松浦努は伸び強烈に優出。
40号機 B 最初の高橋英之は「上位のひとつ」、谷津幸宏も出足系統に納得。10月新地雅洋は伸び優出もF。
41号機 C 序盤はワーストではないが目立たない。9月4節目の富山弘幸は伸び引き出し選抜回り。
42号機  二人目の深川真二が節イチ宣言でV。9月3節の後藤陽介が強力に仕上げV、続く須田秀一も快速で優出。
43号機 C 坂東満は電気二度交換。向後龍一は伸び型で上昇ムード。だが、9月三宅爾士から出足が弱い。
44号機 D 周年の平山智加から下降。10月にはシリンダーケース交換もピリッとせずに。
45号機 B 濱村美鹿子、益田啓司は「上とは差」と。周年で瓜生正義が優出も、その後は並程度。
46号機 C 最初の瀬尾達也が優出し「上位級も合う幅が狭い」と。その後はイマイチの感じ。
47号機 A 森弘行、渡辺史之と電気交換。周年で坪井が乗り上向く。9月3節の北岡淳はチルト高めで伸び・出足付き優出。
48号機 E 細川明人は「止まっている感じ」、小玉種生もズルズル後退。5人乗りまだ2勝。
49号機 D 三人目の山地正樹でようやく上向き、周年で中野次郎が大整備。10月重野も必死の内部整備。
50号機 C 序盤乗ったのは東京支部の三選手。伸びを欠き、ターンも弱い。横澤がシリンダー・キャブ交換も平凡。
51号機 D 最初から「感触良くない」。9月3節目に北川敏広、4節目福来剛も「芳しくない」と。
52号機 C 三人目の佐川正道が「出足いい」と優出。次の木山和幸が「ずれると出足ない」と。調整にクセ。
53号機 D 最初に乙津が苦労、機歴がダメ。整備に定評の高田悌二、林貢も出せず。
54号機 B 海老原孝志が伸び、今坂晃広は快速仕立て。周年の村田修次が出し切れず、中堅の上くらい。
55号機 C 勝率はないが実戦アシは中堅十分。10月原田道雅は意外なターンアシ見せる。
56号機 B 「アシは並」と序盤の三選手も選手相場なりに走る。10月宇佐見淳は「W準優でも悪くない」と納得。
57号機 A 最初の秋元哲は「放っても出ていく」とF2。廣瀬将亨が優出。周年の藤丸は「ペラでアシ変わる」と。
58号機 C 最初の鈴木幸夫は動いていた。小菅文隆、宮下元胤はペラ合わず?
周年の芝田浩治は悪くなかった。
59号機 B 4節目の畑和宏で優出。周年の飯山晃三はバランスがとれる。出足系統に少し不満。
60号機  石川俊成が「普通よりいい」。小野信樹は多摩川苦手も優出。周年の山崎智也はF後に3勝。今坂勝広は行きアシ鋭く優出。海老澤が「もっと出る」と。
61号機 B 前沢丈史は苦労も長田光子で上昇、池田雄一の行きアシ軽快。宮内由紀英が「合えばいいが…」と。
62号機 A 白井友晴は伸び型で優出。鎌田義は「上位級」もスタート甘く。周年で池田浩二が優出、次の石川俊成も出る。
63号機 A 庄司樹良々が水神祭、2勝。渡邉睦広、岩谷真と連続優出。周年は長野が健闘、10月堤昇が優出。
64号機 B 三人目の佐藤大介で優出。パワー平凡も「乗り心地いい」と。10月新井敏司は納得のレースアシ。
65号機 A 浅和重哉は伸び強力。加瀬智宏、福島勇樹、周年の濱野谷憲吾と連続優出。行きアシ・伸びがいい。
66号機 C 最初の亀山雅幸は出足型。山来和人は並程度の仕上がり。9月3節濱田隆浩で出足付き優出。
67号機 D 最初の角谷健吾は「下降気味」。田頭実が2連対取れず。9月4節目の鳥居塚がシリンダーケース交換。
68号機 B 二人目の後藤浩が出足仕上げ優勝。10月大野芳顕は「合えばいい」と出る。
69号機 A 初使用の林美憲が優出。豊村究は「並ないかも」と。10月新良でバランスとれた仕上がり。
70号機 C 二人目の原由樹夫が徐々に上昇、周年の平石はパワーに疑問。まだハッキリしない一基。
71号機 B 序盤の榎幸司、片岡秀樹は持ち味を発揮した。レースアシは悪くない感じ。
72号機 C 西山昇一は伸び型。三好勇人は「合えば良いアシ」と健闘。周年の熊谷は「感触良くない」と。イマイチの状態。
73号機 C 崎利仁は伸び強烈。吉本玲緒、山本良一の伸びも通用。9月新田智彰は「出足負けない」と優出。

新エンジン4節経過
2009年9月8日

 8月の新エンジン登場から4節経過した。4節通しインはあまり強くない。(本来イン有利の)ホーム追い風が強かった9月6日の最終日は、逃げは僅か2本だった。まくり差しも多くなく、前年のエンジンに比べると差しが増えている。気温・気圧・湿度との兼ね合いだが、調整が難しい季節である。7000〜7200回転で良いところを探すのだが、調整の合う幅が狭く、合っていない状態ではまくり差しは流れる傾向だ。ペラはもちろんエンジン調整に卓越の記念メンバーが揃い、どうエンジン相場が変わるか、とりあえず初使用から4節の評価をしてみた。  【2009年9月8日 多摩川担当 Z・I】


※多摩川競艇63基※
11号機 C 2節目・後藤正宗がギャブ交換でマシになるが上位とは大差。 
12号機 A 初使用の道見は伸び型。3人目の尾崎鉄也は調整バッチリで優出。
13号機 B 9月井上恵一は少しムラも合ったときは、ターン後が軽快。
14号機 A 柴田光、安藤裕貴と伸び、淺香文武の行きアシは申し分なし。
15号機 A 柳田英明はスローから強力、その後の二人も実戦アシ上位級。
16号機 B 8月山田竜一が優出も「乗りやすいだけ」と並の少し上くらい。
17号機 A 村田修次が出足仕上げV、玄馬徹は「合ってない」と選抜回り。
18号機 A 池田雷太、永井聖美は選抜回り。イン屋の冨好が「パワーある」と。
19号機 E 遠藤晃司は中堅。嶋田貴支が苦労、岡部哲も2着1本に終わった。
20号機 C 4選手乗り選抜に浦田信義。飯田加一は一瞬意外なアシ色を…。
21号機  土屋太朗は転覆も伸び強力、鈴木峻佑の出足・回りアシは屈指。
22号機 D 3人乗った。本吉はピストン2個交換も「乗り心地おかしい」と。
23号機 B 最初の西舘が転覆整備、三人目の吉永浩則はスローから上々。
24号機 C 野田貴博、山崎聖司と選抜に乗り中堅。桑原悠は3度で伸びた。
25号機 C 道中のアシは悪くはない。だが、自力で攻めのレースなく。
26号機  永井源、古澤信二と連続優出。行きアシ抜群、バランスとれる。
27号機 C 最初の高橋勲が必死の整備、ピストン2個交換。行きアシは来ている。
28号機 B 勝率はなくGTには不参加かも。だが、近藤幸男が「本体が良い」と。
29号機 D 乗り手にも恵まれていない。ここまで下位で勝ち負けのエンジン。
30号機 C 新美恵一は「悪くない」も、平岡重典は不運続き帰郷。
31号機 C 乗り手、成績と平凡。悪くはない、ペラ・調整次第かも…。
32号機 A 田中豪は行きアシ上々、田崎豊も「伸びが良い」と。
33号機 A 三人目の野添貴裕がまくり差しでV。行きアシ・回りアシと上々。
34号機 D いきなり作間章が大苦戦、大谷直弘は「掛からない」と実戦で不満。
35号機 C 4節フル出場、選抜2節。伸びはマシになるが、出足系統は見劣り。
36号機 A 北山康介が終盤3連勝。須藤隆雄は伸びた。平井紀之は3度。
37号機 C 最初の西田靖は出足型。アシ自体は普通、乗り心地が問題。
38号機 B 梶野学志が優出。白石健は電気、リング交換、優出も出足疑問。
39号機 A 吉田徳夫は中堅上位、有賀達也がバランスとれトップクラスに迫る。
40号機 B 最初の高橋英之は「上位のひとつ」、谷津幸宏も出足系統に納得。
41号機 C ワーストではないが目立たない。「普通」も下位クラスで並か。
42号機 A 二人目の深川真二が節イチ宣言も9月1節は低調機シリーズ。
43号機 B 坂東満は電気二度交換。向後龍一は伸び型で上昇ムード。
44号機 B 二人目の加藤高史は行きアシ強烈、谷野錬志も伸びはある。
45号機 C 濱村美鹿子はパワー疑問。部品換え益田啓司が「上とは差」と。
46号機 B 瀬尾達也が優出した。「上位級も合う幅が狭い」と。
47号機 C 最初の森弘行が電気二度交換。三人目の渡辺史之も電気交換。
48号機 E 細川明人は「止まっている感じ」、小玉種生もズルズル後退。
49号機 C 三人目の山地正樹でようやく上向き、ターンで掛かるようになった。
50号機 D 乗っているのは東京支部の三選手。伸びを欠き、ターンも弱い。
51号機 D まだ二人だが見せ場が作れない。山田康二は「感触良くない」。
52号機 D 森作広大は「少しはマシに」もパワーは全く見られずに。
53号機 D 最初に乙津が苦労、機歴がダメ。どこで中間整備が入るか。
54号機  海老原孝志が伸び、今坂晃広は快速仕立て。パワー文句なし。
55号機 C 三人乗っているが道中は競っている。実戦アシは中堅十分。
56号機 C 「アシは並」とこれまでの三選手。選手相場なりには走る。
57号機 A 最初の秋元哲は「放っても出ていく」とF2。廣瀬将亨が優出。
58号機 D 鈴木幸夫は動いていた。小菅文隆、宮下元胤はペラ合わず?
59号機 B 4節目の畑和宏で優出。伸びはいい方、出足に少し不満か。
60号機 A 石川俊成が「普通よりいい」。小野信樹は多摩川苦手も優出。
61号機 B 前沢丈史は苦労も長田光子で上昇、池田雄一の行きアシ軽快。
62号機 A 白井友晴は伸び型で優出。鎌田義は「上位級」もスタート甘く。
63号機  庄司樹良々が水神祭、2勝。渡邉睦広、岩谷真と連続優出。
64号機 B 三人目の佐藤大介で優出。パワー平凡も「乗り心地いい」と。
65号機 A 浅和重哉は伸び強力。加瀬智宏、福島勇樹と連続優出。
66号機 C 最初の亀山雅幸は出足型。山来和人は並程度の仕上がり。
67号機 D 最初の角谷健吾は「下降気味」。田頭実が2連対取れず。
68号機 A 二人目の後藤浩が出足仕上げ優勝、調整合わせれば上位級。
69号機 B 初使用の林美憲が優出。豊村究は「並ないかも」と。
70号機 C 二人目の原由樹夫が徐々に上昇、並のアシは十分か。
71号機 B 榎幸司、片岡秀樹と持ち味を発揮した。レースアシはある。
72号機 B 西山昇一は伸び型。三好勇人は「合えば良いアシ」と健闘。
73号機 C 崎利仁は伸び強烈。吉本玲緒、山本良一の伸びも通用。

進入ルール変更その後
2009年7月30日

【主な変更点の要約】
・待機行動のバックストレッチ側の航法において、低速航走しようとするモーターボートは速やかに 内線へ寄せること及び内線と平行に航走することを規定化し、時間稼ぎ的航法を規制する。
・低速航走時における右転舵を時間稼ぎ的航法として、待機行動違反とする。ただし、内線に寄せた とき及び外側のモーターボートが助走距離をとるための右転舵は除く。
・原則として、150メートル見透し線に先に達したモーターボートからコースの優先権が得られるものとする。
・スタート展示航走に出られなかったモーターボートが、本番レースで最アウトコースから進入しない場合は違反としていたが、この項目を削除する。
・変更事項2において、前付け艇の落とした位置によっては違反とならない場合があります。

 一般戦の多摩川では『待機行動のルール変更』は、見た目にはあまり変わっていない。90Mまで流れ込む深い進入は稀、ほとんどが120M前後からの楽な起こしになっている。今の選手は無茶なコース取りをしない。だが、「新しい進入ルールは本来のイン屋には有利」だとベテランのイン選手は言う。以前は当たり前だった100M起こしを覚悟すれば、前づけでインが取れるのだ。本当にインが有利なら、90Mでも取りに出るのがプロなのだが、いつの頃からか『水上の格闘技』は禁句となりイン進入も楽になってきた。枠なり進入が増え『枠が走る』と酷評されたSGレースが続いた。だが、減音型エンジン(チルト3度)を採用するレース場が増え、イン逃げ連発のシリーズは少なくなっている。
 1月〜4月と5月〜7月の艇番別進入コース状況、進入コース別成績を比較すると微妙な変化がある。従来前づけに動くのはDE号艇が多かったが、5月以降はBC号艇のイン取りが増えてきた。@号艇のイン奪取率は僅かに減少も高い数字。A号艇は@号艇次第も僅かにイン奪取率は減った。無理なイン取りは少ないか。B〜E号艇のイン選手は中途半端なセンター進入ではなく、相場通りインを奪う傾向が見えてきた。

【コース別成績 09年1月〜4月】  【コース別成績 09年5月〜7月】
       1着  2着  3着           1着  2着  3着
1コース  31.9  21.4  14.3    1コース  28.3  21.2  15.3
2コース  19.9  21.2  16.5    2コース  19.1  19.9  17.5
3コース  17.4  19.4  18.5    3コース  16.7  16.4  17.7
4コース  18.3  17.6  18.5    4コース  24.1  16.4  17.0
5コース   9.0  13.9  18.2    5コース   8.4  15.7  18.5
6コース   4.7   7.9  15.6     6コース   4.1  11.3  14.9
 ルール変更でイン競りが増え、スロー勢の進入が早くなり、まくりが増える期待があった。だが、ほとんどの選手は折り合いを付けている。特に『インが弱い。握り合戦の水面』と言われている多摩川では無理なイン競りはない。当然、前づけでも100M手前の起こしになっている。だが、インは若干弱くなり単勝率は32%から28%に下がった。逆に4コースの単勝率が18%から24%に上昇、カドまくりが全盛になっている。4コース以外の単勝率は全て低下している。
 8月から新エンジンが登場。夏から秋は南・南東の緩やかな風が吹くのか。ホームはやや追い風、まくりには不向きに思えても『センターが伸びる魔法の水面』である。イン逃げかカドまくりか、間隙をつきアウトの捲り差しも飛び込んでくる。技のデパート、多摩川競艇の09年後半はどんなレースになるのか楽しみにしたい。

総理杯直前ネ是政エンジン情報
2009年3月12日

【多摩川競艇65基エンジン評価】
                    2009年3月12日 多摩川担当 Z・I

11号機 B 11月以降は乗り手にも恵まれグングン上向く。
12号機 D 1月池本輝明で優出もその後はパワーを欠く。
13号機 D ピストン・リングと頻繁に交換も力不足か。
14号機 D 行きアシは悪くないが、ターンアシはイマイチ。
15号機  スロー起こしで行きアシ上々、パワーは満点。
16号機 B 調整が合えば行きアシ・回りアシと揃う。
17号機 B 1月長岡茂一から上向き。伸び型の傾向。
18号機 A 調整合えば回りアシ軽快、トップの次ぎクラス。
19号機 B 序盤のパワー欠くが、乗りやすさあり中堅上位。
20号機 B 出足系統は悪くない。勝率以上のアシ色。
21号機 C 「パンチがない」と。道中の競り合いには疑問。
22号機 C 1月花田和明が仕上げるが、中堅が一杯か。
23号機 D 伸びは付いて行くが、レースアシは見劣り。
24号機 B 1月鎌田義が「久しぶりに出ている」と優勝。
25号機 A 12月に濱野谷がV。伸び主体にバランスとれ。
26号機 B 直前開催の熊谷がチルト0.5度で伸び強力。
27号機 B 出足はいい方。だが、伸びはまったく目立たない。
28号機 C 2月高塚清一でアップ、3月佐々木康幸が快足。
29号機 B 選抜回りが多いが一瞬のアシがいい。
30号機 C 勝率よりは出ている近況も、パワーには疑問。
31号機 C F2の山本寛久が準優勝。ペラ合えば出足いい。
32号機 D 10月にシリンダーケース交換も冴えずに。
33号機  初下ろしから出足・行きアシとトップクラス。
34号機 C 温水パイプ付き下降も、最近上昇の兆しが。
35号機 A 調整外すとヒドイが、合えばレースアシ強力。
36号機 B 「ペラで変わる」も常に中堅上位以上を維持。
37号機 A 出足系統がいいが、伸び型ペラでも威力発揮。
38号機 C 勝率よりはいい。ペラ合えば意外なレースアシ。
39号機 B レースアシは悪くない。握って回れば戦える。
40号機 C やや下降気味も行きアシはあり、調整次第か。
41号機 C 伸びは悪くないが、乗り手に恵まれず低勝率。
42号機 A チルト下げても伸び型、行きアシ気持ちいい。
43号機 C 温水パイプ付き下降気味。行きアシに不満。
44号機 A ここに来て出足系統が急上昇、注目の一基か。
45号機 C 全くの普通。乗りやすさ重視の調整が正解かも。
46号機 B 温水パイプが付き行きアシ・出足と良くなる。
47号機 A 東本が「全部水準以上」と2月にカド捲りV。
48号機  中間速が抜群、道中で追い上げるアシもある。
49号機 C 勝率以上の動き、最近伸びが上昇している。
50号機 D 大整備も…。森秋光は泣き言なかったが弱い。
51号機 B 行きアシ上々。鈴木幸夫は「スピード負け」と。
52号機 B 2月荒井輝年がシャフトを交換し力強さが戻ってきた。
53号機 C 勝率あるが乗りやすさ欠く近況。整備が必要か。
54号機 C 乗り手も平凡だが、ちから強さを欠いている。
55号機 C 上向きかけているが、伸びが少しいい程度。
56号機 A 1月に横澤が整備、出足系統は上位に近いか。
57号機 C 2月金井秀夫は出足が良かった。ペラ次第なのか。
58号機 B 2月星野政彦がシャフト交換。勝率まではない。
59号機 C 出足はまあまあ、伸びが弱く態形よくならず。
60号機 B 2月渡邉英児は内部整備。出足にはまだ不満。
61号機 A 温水パイプ装着から出足・伸びとアップした。
62号機 B 1月以降乗り手(ペラ)に恵まれ行きアシ上昇。
63号機 A 伸びは上位級。「調整合う幅狭い」も合えば強力。
64号機 C 11月吉川元浩が11戦完全V。最近は並程度。
65号機 A 2月岡本慎治は待機違反で自滅。出足はいいはず。
66号機 A 出足型、乗り心地に定評。最近行きアシも上昇。
67号機 B 調整が合えば行きアシ強力。1月三角は2度使う。
68号機 C 「本当の中堅」と桑原将光。全速スタートなら…。
69号機 B 1月以降上昇。北陸勢(中辻、三好)が正解を出す。
70号機 C 中間整備でシリンダー交換、上向いているのは確か。
71号機 B 調整に癖があるのか。合えば超抜クラスの出足。
72号機 C 回りアシ重視なら戦えるレベル。調整がカギか。
73号機  行きアシ・ターン後と実戦アシは文句なしにトップ。
74号機 C 低勝率も部品交換なし。意外なアシがあるかも。
75号機 C 3月深川真二は「前検より二つ良くなった」と。
 
                  

総理杯の舟券作戦
2009年3月12日

 第44回総理杯の開幕が迫ってきた。多摩川と言えば昭和の時代から「日本一の静水面」がキャッチフレーズ。「センターが伸びる魔法の水面」と評した先輩記者もいたが、広くて静かな多摩川の水面は「技のデパート」でもある。季節は初春、桜前線と総理杯優勝戦が重なりそうだが対岸からの南系統の風になるのか。南東だとオームは追い風、南西になるとホーム向かい風になる。向かい風1mから3mは捲りが全盛。センター勢が気持ちよく捲るのだが、二段まくりもポンポン決まる。サイドを効かせたフルターン、『握り合戦』の多摩川になる。
 追い風1mから3mはイン有利のように見えるがそうでもない。「コース幅取りすぎ」の内規を気にすると1マークの回りしろがなくなる。インは叩かれるか、握って流れるシーンが多い。捲りも1マークで止まるか流れる傾向、有効なのはセンターの捲り差しだ。差すにしてもスピードを持って回らないと勝ちきれない。2マーク勝負も多い。ホーム追い風の時は2マークは全速ターンがセオリー、向かい風なら2マークは差しになる。
 ただ、現エンジン・ボート(08年8月〜)になりインが若干強くなっている。06年のイン単勝率は23%だったが、徐々にアップして最近30%に乗ろうとしている。プラグワッシャーの変更、温水パイプにも変更があったようだが、どれが原因なのかは分からない。出足・行きアシを付けるのが早いSGレーサー、大きな部品交換(中古のクランクシャフト、シリンダーケース)も増えるだろう。序盤戦の1号艇は苦労するかも知れないが、中盤戦から最終日はインがスタート張り込み全速旋回で先マイに持ち込むか。
 多摩川のエンジンは減音型、チルトは−0.5度から3度まで、初使用から23節目と使っているなら2連対率・勝率を信用していい。しかし、温水パイプは付いたまま、減音型特有の握り込みの弱さがある。当然「スタート放るとダメ」のコメントが出てくる。しかし、上位級エンジンのなかに「標準のペラが回せる」のがある。減音用のペラではなく、標準用のペラを回せれば出足・回りアシが違ってくる。序盤は伸び重視の選手が目立ちそうだが、徐々に出足・回りアシを仕上げた選手が準優→優勝戦で主導権を握りそうだ。 
 「インは強くない」と言われていても、場外発売がオッズを左右するSG・GTレースは、1〜2が人気になる。とにかく1号艇が売れるのが特別レースである。初日、二日目は穴党の出番、エンジンがよくスタート行くセンター、アウトの選手を狙い打ちなら高配当にありつける。そして、最終日は確実にインが人気を集める。握って攻めるダッシュ戦が穴党のターゲット、地元で気合はパンパンの三角、飯山のような選手だ。

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