多摩川競艇 優木まおみ杯
10月28日 12レース優勝戦
@濱村美鹿子(東京)@18
A川崎 智幸(岡山)A11
B宮迫 暢彦(大阪)C13
C宮本 紀美(東京)D17
D新地 雅洋(東京)B10
E吉原美穂子(佐賀)E18
スタート展示同様、125/346の進入。スロー三艇は深くなったが、イン濱村が新地を牽制し先マイ、川崎と宮迫が差して迫った。2マーク手前で濱村は宮迫、川崎と接触。遅れ差しの吉原が2マーク差しに入り、宮迫を道中抑えて優勝を奪った。吉原は03年三国女子リーグ戦以来、通算二度目の優勝である。
多摩川競艇 第2回WEB競艇TV杯
10月19日 12レース
@吉田 一郎(長崎)@14
A川村 正輝(福井)A15
B山本 浩次(岡山)B13
C木村 光宏(香川)C08
D冨田 秀幸(愛知)D14
E入澤 友治(東京)E17
スタート展示同様、枠なり3対3の進入になった。スリットはカド木村が攻め、伸び返すカド受け山本にガツンと艇を当てまくりを催促した。だが、イン吉田が握るのが見えた山本はまくり差しのハンドル、木村も角度鋭くまくり差しでバックは二艇ラップになった。2マーク、木村は先マイに出て優勝を決めた。
木村はこれで今年V5、来春の総理杯出場が有望になった。だが、木村は「丸亀で頑張りチャレンジCに出たいし、暮れの賞金王シリーズにも参戦したい。そして、年間最多勝も狙う」と。『艇界の悪役』を自認する木村だが、五つ目の優勝は綺麗に勝った。エンジンは山本もそうだが出ていなかった。最終日は朝から必死で調整・試運転に汗を流した。丸亀の某施設に多額の寄付を続ける男が、勝つことへの執念を見せつけたシリーズだった。
多摩川競艇 9月30日 第2回日刊ゲンダイ杯
12レース 優勝戦
@山本 隆幸(兵庫)@11
A鈴木 博(埼玉)A16
B伊藤 雄二(埼玉)B11
C山谷 央(東京)C08
D佐竹 恒彦(滋賀)D14
E加藤 高史(埼玉)E14
スタート展示は123/456。本番も枠なり3対3の進入になった。イン山本は楽な起こしだったが、カド山谷がフルダッシュ、カド受け伊藤の抵抗を振り切りまくった。佐竹の割り差しは失敗、加藤がまくり差し、山本も立て直した。バックで山谷は締め2マーク先マイで優勝。山本が差しを狙うソトを加藤がフルターンで2着をキープした。
山谷は「飛ばされても悔いが残らないように捲りました」と多摩川初優勝である。今シリーズ頑張りO級ラインに乗ってきた。04年江戸川、06年尼崎に続き通算3回目の優勝、これから多摩川の配分が増えそうだ。
ウェイキーカップ 多摩川競艇開設53周年記念
9月24日 12R
@魚谷 智之(兵庫)@23
A村田 修次(東京)C08
B平石 和男(埼玉)D11
C服部 幸男(静岡)A15
D作間 章(千葉)E11
E江口 晃生(群馬)B19
スタート展示は江口の前づけで1623/45。本番は服部が動き146/235になった。カド村田がフルダッシュ、コンマ08の全速スタートでまくりバック独走に持ち込んだ 村田は96年5月多摩川デビュー、99年多摩川施設改善で記念初出場、03年多摩川49周年でGT初優出。8度目の特別優出で初のGTタイトルを手にした。
村田 修次
「気温が下がってきたのが良かったですね。お盆に走ったときより回ってなかったので、最終日の朝ペラを叩いて試運転に出ました。1周、2周と乗って、これでいいと思いました。同じように梶野も叩いてレースをして、『これはいい』と答えが出ました。後は何も考えず、入り込んでいたので誰も話しかけてこなかったですね。『あと1時間すれば終わると…』集中しました。 スタート展示は一艇身、本番でそれより早いのを全速で決めるつもりでした。進入で前づけがあったが、多摩川の水面特長を考え、とっさの判断でカドに引きました。スリットから服部さんが伸び返してきたが、1等を取るには捲りだと思っていたし、1等しか取りたくないから捲って行きました。デビューしたときから目標は長岡さん。長岡さんがここ(多摩川)でSGを制しているし、僕も多摩川でSGを取りたいですね。」
8月9日の開催から新エンジンが登場している。昭和の時代には「新ボートはイン有利」と言われていたのだが、新エンジンは出足をつけるのに手間取り、シリーズの序盤はセンターのスタート駆けが目立つようになった。ウェイキーカップ前の5開催、1着のコースと決まり手をまとめてみた。
8月9日〜12日(4日制・48R)
1コース 13勝 逃 げ 13回
2コース 9勝 まくり 5回
3コース 11勝 抜 き 2回
4コース 7勝 差 し 10回
5コース 7勝 捲り差し 13回
6コース 1勝 ツケマイ 5回
インは48レースで13勝、単勝率27%である。全国的にも1、2を争う多摩川のインの弱さが最初から出た。ただ、まくり・ツケマイもスムーズに決まらず、まくり差し・差しが極端に多かった。優勝戦は丸岡正典がイン勝ち。
8月14日〜19日(6日制・72R)
1コース 15勝 逃 げ 14回
2コース 11勝 まくり 14回
3コース 13勝 抜 き 7回
4コース 21勝 差 し 10回
5コース 9勝 捲り差し 23回
6コース 3勝 ツケマイ 3回
恵まれ 1回
イン受難のシリーズ、72レースでインは15勝、単勝率21%だった。カド4コースが活躍、まくり差しが気持ちよく決まった。カド受け3コースも積極的にまくりに出た結果か。優勝戦は作間章がインで決めた。
8月22日〜26日(5日制・60R)
1コース 17勝 逃 げ 15回
2コース 11勝 まくり 14回
3コース 13勝 抜 き 8回
4コース 6勝 差 し 6回
5コース 6勝 捲り差し 12回
6コース 7勝 ツケマイ 4回
恵まれ 1回
イン単勝率は28%。だが、カドが動けなかった。力のあるエンジン、スローの艇がレースの主導権を握った。優勝戦はA号艇の平尾崇典が3コースにして一気まくり。
8月28日〜9月2日(6日制・72R)
1コース 19勝 逃 げ 16回
2コース 13勝 まくり 14回
3コース 20勝 抜 き 9回
4コース 7勝 差 し 9回
5コース 8勝 捲り差し 18回
6コース 5勝 ツケマイ 5回
恵まれ 1回
3コースが強く、4コースは2着が多かったシリーズ。イン単勝率は26%、一日にインが勝つのは3レース平均。優勝戦はインに割り込んだ秋山直之がパワーの違いを見せつけた。ただ、最終日はイン逃げが5本、まくり差しはゼロとレースが変わってくる。
9月6日〜11日(6日制・72R)
1コース 20勝 逃 げ 17回
2コース 13勝 まくり 22回
3コース 11勝 抜 き 7回
4コース 15勝 差 し 9回
5コース 5勝 捲り差し 10回
6コース 8勝 ツケマイ 5回
恵まれ 2回
インの1着が節間20本、それでも単勝率は27.7%である。まくり22回が目立っている。チルト3度、1.5度と伸び型の選手がレースを面白くした。優勝戦はカド松本勝也が二番差しから伸び切った。
「インが弱い」と言われるレース場でも記念になると内が強いのが常識だ。場外発売が多く、電話投票も増えるウェイキーカップは@号艇が人気を集めるだろう。オッズ盤は1〜2、1〜3がまず売れている。しかし、多摩川のインはそれほど楽には逃げられない。序盤戦は人気の@号艇は消し、センター・アウトの強力エンジンを軸に舟券を考えれば穴をゲット出来る。ただし、最終日はいつもの開催でも4本から5本はインが勝っている。穴党は序盤の初日、二日目が出番、本命党は最終日に勝負が多摩川の舟券セオリーか。