第21回日本モーターボート選手会会長賞は1月25日〜30日の6日間開催、O・P級がズラリ揃い、女子レーサーも10選手斡旋され激戦模様のシリーズになった。
地元で気合は高橋勲、作間章。高橋は12月関東地区選でエース機に乗艇、パワー全開とはいかなかったが、随所に豪快なハンドルを見せた。ペラは大丈夫、今度は強いレースでアピールか。作間は関東地区選でDR戦に選ばれた。多摩川は相性いい方ではないが、スタート力、レースの駆け引きは一品。
安田政彦、鎌田義は昨年一般戦でVラッシュ。共にペラ好調、スタートも決まっているが、安田が内外自在派なら、鎌田はインで勝負のタイプ。多摩川は好きな兵庫軍団、ビシバシ飛ばすか。
エンジン出しに定評は白水勝也、パワー任せに攻め込む。石野貴之が欠場し追加配分で賞金王シリーズを走った重野哲之、快ショット連発で沸かせそう。伊藤将吉も早いスタートが売り物だ。鈴木博、西村勝は関東地区選も走った準地元プール。西村のイン戦は折り紙付きだ。
1月15日から20日はBOAT Boy Cup、W準優制が予定されている。
島川光男が相変わらず積極的なスタートで頑張っている。多摩川は抜群機で38周年記念を制した思い出のプール、ベテランの域に入ってきたがイン・センターと先手必勝の攻めで主役を演じるか。宮武英司、川上昇平にも強気のレース。宮武がインを占めスタート張り込めば、川上はダッシュ戦でも柔軟なハンドルを見せる。
鈴木賢一、鈴木茂正は12月関東地区選を走っている。鈴木賢一はFを切ったがエンジン調整は大丈夫、「今度はFしません」と張り切っている。鈴木茂正は1月からP級も気合を入れ直し巻き返しに入る近況だ。
深井利寿、北村征嗣妹尾忠幸、山崎裕司にも決め手がある。深井に早い飛び出し、北村は現エンジンの8月に優勝と水面相性はアップしている。妹尾にスピード戦、山崎も思い切り良く攻めのレースを取り戻すか。地力ある新美進司、地元で気合パンパンの入澤友治、ダッシュ果敢にフルターン連発の岡にも警戒したい。
第32回新春特別かどまつ賞は1月3日〜7日、準優2個R制の5日間開催で行われる。
関東地区選手権を走り正月に再び多摩川参戦は矢後剛、後藤浩、角谷健吾、金田諭、荻野裕介、梶野学志、石塚久也の7選手。水面に自信は後藤、角谷、梶野、石塚。後藤は10年2月桐生関地区覇者、3月には地元の戸田総理杯が待ち気合は充実一途。角谷は相変わらずペラ好調、11月常滑周年の優出がある。梶野は関地区以前に是政4連続優出、全速スタート連発、ターンも強烈だ。石塚は走りが合う水面、56周年でも善戦、思い切りの良さが光っている。矢後は東京に来た頃は得意水面のひとつ。チルト3度もOKなら久々に沸かせるレースを見せるか。
インを奪い西田靖がスタート勝負、山本英志は11月桐生Vとリズムが良くなってきた。気温低下でスピード増すのが杉山貴博なら、芦澤望に快ショット。浅見昌克もスタート早くなっている。伯母芳恒、長田頼宗、深水慎一郎、渡辺豊にも大駆けの魅力。
第26回多摩川カップは12月26日〜31日、W準優制が予定されている。直前の関東地区選手権を走ったばかりの三角哲男、村田修次に大きなアドバンテージ。三角は新エンジンの8月に準パーフェクト優勝、多摩川のペラ調整に自信を持っている。11月びわこでFを抱えたが、チャレンジCは3勝と持ち味を発揮した。快速に仕上げ主役の座を奪うか。村田は11月の当地でいきなりF。だが、これまで以上に機調整は正解を出していた。スランプ脱出の兆しが見えるなら期待は大。
地力は中野次郎、中澤和志も負けない。中野はGT斡旋除外中、平場でコンスタントに優出を重ねている。ダイナミックな旋回、豪快に決めるか。中澤は7月浜名湖から11月江戸川まで11場所連続優出(V5)、江戸川の優勝戦でFも勝負所は決める。野澤大二が復調ムード。準優には乗っている近況なら後はスタートの思い切りか。阿波勝哉はチルト3度の大まくり、今年はV3と魅せている。福島勇樹も巻き返しに気合、ダッシュ戦は脅威だ。
東京支部は27名参戦しDR選出は濱野谷憲吾、飯山泰、熊谷直樹、村田修次、三角哲男、作間章、矢後剛、石渡鉄兵。今年の濱野谷は総理杯、オーシャンC、MB記念と優出、津58周年優勝、暮れには賞金王決定戦が待っている。不思議と縁のないタイトルだが多摩川が舞台ならチャンス到来、お待たせと東都のエースが歴代覇者に名前を刻むか。飯山が浜名湖57周年を獲れば、石渡は江戸川55周年優勝と来春の総理杯切符を手にした。飯山は迷いなしの全速スタート、チルト3度の大技もある。石渡はダッシュ戦も苦にせず夏場から優出ラッシュ、勢いに乗っている。熊谷が闘志満々の攻め、村田は絶対に快速仕立てにするか。三角が新エンジンの8月に準完全Vと機・ペラ調整に正解を出している。DR漏れも多摩川優勝・1着回数歴代1位の長岡茂一が好気合、山田竜一に快ショットなら、角谷健吾は相変わらずエンジン噴く。思い切りの良さなら梶野学志、福来剛、山田哲也、若林将、広い水面で委細構わず握って出る姿勢だ。
埼玉支部は15名。DRは平石和男、須藤博倫の二人。平石は戸田53周年優勝、安定感は埼玉支部随一か。須藤がMB記念、ダービーと準優進出、10月福岡周年は準優勝。GT初優勝が見えてきた。後藤浩は昨年度、2月桐生関東地区選手権覇者、多摩川も滅法強い。鈴木博、西村勝も水面実績は地元勢に負けていない。石塚久也、濱崎直也は走りが合う水面、積極果敢な攻めでアピールするか。
群馬支部は10名、DRは江口晃生、秋山直之が選ばれた。江口は10月に走った水面なら温水パイプが付いても機調整は大丈夫、ベテランのテクニックで魅せるだろう。秋山は02年関地区でGT初Vと思い出のプール。今年は5月蒲郡55周年優勝、ターンスピードは関東地区では傑出している。中里英夫が7月桐生54周年優勝と復活、伏兵はプロペラ好調な柴田光、加瀬智宏か。