8月8日〜11日は第5回夕刊フジ杯。四日間の短期決戦だが大阪支部が大挙斡旋された新モーター・新ボートの1節目。シリーズの主役は当地二年振りでも太田和美。今年は総理杯、笹川賞、GC決定戦、オーシャンCと予選敗退も平場を走れば格上。積極的なコース取りから力強いハンドルを披露。
水面実績なら野添貴裕、大平誉史明が抜けている。野添は昨年も新エンジンの多摩川で優勝、行きアシを付け積極的な攻めか。大平は現在P級暮らしだが地力は十分、近況好リズムならスピード満点のレースだ。繁野谷圭介は2月大村、3月唐津、6月戸田とインで優勝している。初日から飛ばし得点率1位を狙うか。北村征嗣がスローで先手必勝、吉永浩則、原田智和も内からのスタートは早い。スピードを増す田中和也、秦英悟にも注目したい。
大阪勢に割って入るのは都築正治、淺田千亜希。都築は近況優出ラッシュ、エンジンはいつも出す。淺田が目下V3、混合戦でもスリット果敢にフルターンを連発か。
ウェイキーカップ・多摩川56周年は23日から28日の6日間開催。地元東京支部は9選手斡旋された。ファン投票1位は濱野谷憲吾、エンジン出しには納得できないここ数年の地元プールだが、勝負所でのハンドルは強烈だ。6月津周年優勝からペラは好調、日毎に実戦アシが上向く傾向なら、今年の夏は是政っ子の期待に応える走りだろう。飯山泰、熊谷直樹、村田修次もDR戦に選ばれた。飯山は充実一途、大村GC決定戦優出と勢いがある。熊谷が5月さつき杯優出、四市周年Vと自信、Fを抱えていても強気の攻めか。村田も桐生周年でペラ調整正解、スランプから脱出の兆しを見せているなら楽しみ。
三角哲男はさつき杯・四市周年と優出の快速男、副支部長・山田竜一に快ショットなら、石渡鉄兵は機歴以上のレースを見せる。平場で荒稼ぎの齊藤仁、スタート強烈に山田哲也もアピール。
群馬支部からは山崎智也が4位でDRに選ばれたが優勝に縁がなく地元GTでも苦労、復活のキッカケを掴みたい。秋山直之が5月蒲郡周年V、毒島誠は浜名湖新鋭王座決定戦を制している。
埼玉支部は平石和男、須藤博倫、石塚久也、濱崎直矢。テクは3月戸田周年Vの平石だが、須藤のスピードが復活。是政大得意の石塚が猛チャージ、濱崎もダイナミックに攻め穴党を沸かせるか。
東海地区は静岡4選手、愛知3選手、三重2選手。55周年覇者は菊地孝平だが服部幸男も是政GT優勝2回の人気者、共にドリームに選ばれている。坂口周が2月住之江周年を制している。
近畿勢は4月大村周年Vの今垣光太郎がファン投票2位、GC決定戦を制した湯川浩司が5位。丸岡正典、吉永則雄、石野貴之もパワーのレースか。
中四国では今村豊が貫禄断然。今年の総理杯男・山口剛は12位に入った。九州勢では日高逸子が7位、女子戦のメッカ多摩川らしい人気だ。
現エンジンも今月一杯、7月14日〜19日はGV第5回サントリーカップ、準優3レース制が予定されている。オーシャンカップ(ナイター)と競合開催(併売)の6日間、OC漏れの記念級がズラリ揃った。
秋のダービー出場が有望な位置は石田政吾、横澤剛治の二人。勝負駆けになりそうなのが松本勝也、西村勝、今坂勝広、森高一真。石田は平場が続きV量産中、1月下関から6月常滑までに優勝7回を記録している。インを占め速攻、センターからでも力強いまくりを決めている。多摩川は5月に走ったばかりなら、エンジン調整もバッチリだろう。横澤は優出ラッシュだが、多摩川は3月、4月と走っている。低調機に苦労もさすがのハンドルで準優勝、優勝と見せ場を作っている。抜群機を持たせればどんなレースか。
今坂は是政6連続優出中の快速男。西村、松本、中澤和志も水面相性抜群。近況エンジン噴くのが松本なら、西村に先手必勝の攻め。森高、三嶌誠司の香川コンビに勝負度胸。金子良昭、森秋光も機は出す。郷原章平にスピード戦、別府昌樹、岩崎正哉にも大駆けの魅力がある。
『サントリードリーム戦』
@石田 政吾(石川)
A今坂 勝広(静岡)
B三嶌 誠司(香川)
C中澤 和志(宮城)
D西村 勝(埼玉)
E横澤 剛治(静岡)
7月1日〜7月6日はテレボートカップ。6日間開催の準優2レース制で行われる。
田村隆信はF休み明けの一般戦斡旋で多摩川に参戦。走る機会は少ないプールだが51周年、09年総理杯と連続優出中である。今年は丸亀58周年V、この後オーシャンカップ・MB記念が控えているがスタート力・ターンスピードは断然ならピンラッシュの期待がかかるシリーズだ。
地元プールで張り切るのが長岡茂一。全てに熟知の多摩川はかどまつ賞、さつき杯と連続優出中だが、1月住之江、3月若松、5月下関と目下V3。欲を出し積極的なレースを見せそうだ。
東京支部長・鈴木茂正、荻野裕介、山本英志も気合を入れる。鈴木は3月平和島で3コースから優勝、荻野は4月江戸川でイン戦を決めている。山本は練習に通い新鋭選手とスピードを磨いている。
山崎義明はペラ・機調整の合う水面。55周年は準優敗退も快速誇示、多摩川カップ優勝戦はインで敗れたがW準優は連勝だった。今度こそ!かも。齋藤寛人に手堅い走り、長谷川充も思い切りのいいハンドル。
6月16日〜21日は第17回神奈川新聞社賞、6日間開催だが得点制で行われる。
格なら断然、烏野賢太が上。ここ数年、SGでの活躍は聞かれなくなったが、スタート力・ターンの迫力は平場では抜けている。是政得意は後藤浩、エンジン調整はバッチリ合う水面だ。スタートは少し控えても、イン〜センターで臨機応変な攻めか。
気合で走るのが鈴木賢一。07年6月(優勝)以来のプールだが、先手必勝のレース運びは相変わらず。岡瀬正人にも強気のスタート、谷村一哉もダッシュ果敢にアピールか。近況不満も伊藤将吉にゼロ台スタート。長野壮志郎は昨年当地55周年で準優に進出、スピード戦は楽しみだ。
ベテラン星野政彦が巻き返しているが、長溝一生もスロー水域に潜り込み捌く。地力はある萬正嗣が波乱の目だが、國崎良春、堀本裕也、吉永浩則もスタートは負けていない。