GTウェイキーカップ 開設53周年展望
2007年9月5日

 オーシャンカップ(桐生)、MB記念(蒲郡)と魚谷智之がナイターSGを連覇、充実一途の夏だった。1月以降に準優を外したのは戸田GC決定戦だけ、ほとんどの準優は1着か3着である。特別ロードで優出ラッシュ、GTでも三国53周年、徳山54周年を制している。オーシャンCはインからタッチスタート、エンジンを出しているが修羅場を経験し度胸も凄い。MB記念は2コース、余裕も見せるターンだった。減音型の調整はバッチリ、冷静にシリーズをリードするか。
 田中信一郎、服部幸男、江口晃生も賞金王決定戦出場へ意欲満々。田中はSGロードでやや不満も鳴門54周年、住之江ダイヤモンドC優勝、インを占めたときの強さは圧巻だ。服部が後輩たちの刺激を受け復活、唐津53周年、東海地区選手権は共に2コースで制している。江口は桐生オーシャンカップで執念の優出、苦労した減音型ペラに光明が見えれば「もう一度賞金王決定戦」を視野に入れる。
 平石和男、坪井康晴、石川真二、烏野賢太、菊地孝平、前本泰和もあわよくば決定戦、最低シリーズ出場を狙っている。平石は多摩川が初優勝の水面、2月関東地区選手権で優出と準地元プールでハッスルは必至か。烏野は久々の多摩川だが46周年、MB記念、47周年と準優に進出し相性は悪くない。快速を誇るのが石川だが、スタート力・ターンスピードは坪井、菊地か。坪井が昨年の賞金王決定戦で準優勝なら、菊地も「あの緊張、興奮をもう一度味わいたい」と秋の記念ロードに賭けている。平場回りでも前本は艇史に残る7場所連続優勝、記録を達成した多摩川で波乱の目になるか。
 ペースを上げたいのが上瀧和則、中村有裕、仲口博崇。揃って決め手は十分なら多摩川の減音エンジンをどう攻略するか。水面実績あるのが岡本慎治、向所浩二、白石健、秋山直之、笠原亮、パワー任せのレースは脅威だ。純地元プールのGT、田中豪、村田修次も準備は整う。
 展示タイムトップで3連対率が高いのは秋山直之、横西奏恵、魚谷智之、眞田英二、菊地孝平、笠原亮。秋山は超抜に仕上げたばかり、プロペラは抜群だ。笠原がMB記念で復活ムード。穴党は眞田から目が離せない。






第45回スポーツニッポン賞展望
2007年8月27日

 9月6日〜11日は第45回スポーツニッポン賞、6日間のロングシリーズでW準優制になっている。
 野長瀬正孝が平場で快速を誇示、2月津、3月鳴門、蒲郡、5月浜名湖、下関と優勝を重ねている。5回目のダービー出場を決め気合は充実なら、最近イマイチだった多摩川でも超抜に仕上げるか。
 強敵は松本勝也、鎌田義の兵庫コンビ。松本は多摩川4連続優出中、06年9月は優勝している。「尼崎以上に好き」という水面、ペラ調整は合いスタートもバッチリだ。鎌田は02年3月優勝戦でF以来の多摩川、水面相性はイマイチか。しかし、昨年後半に5連続V、秋のダービーにも出場の実力派だ。
 スタート一撃の魅力なら森永淳、原田秀弥か。記念ロードでも見せ場を作っているのが森永なら、原田は大外からのダッシュ戦で暴れている。
 近況巻き返しに入っているのが新美進司だが、塩崎優司にも手堅いハンドル。ベテラン陣に個性派。林貢にテクニック、新開文夫、西島洋一、冨好和幸はどこまで入ってもイン戦。佐々木輝雄にガッツ、三品隆浩も気合は負けていない。
 展示タイムトップで3連対率が高いのは茶谷信次、東本勝利、松本勝也、鎌田義。茶谷は以前ほどではないが、スタート果敢に攻めるタイプ。東本も伸び型に仕上がれば一気のまくりが炸裂する。

GV 第2回サントリーカップ展望
2007年8月21日

 8月28日〜9月2日はGV第2回サントリーカップ、MB記念(蒲郡ナイター)と併売の6日間シリーズである。MB記念漏れの記念クラスが斡旋され激戦の優勝争いになっている。
 秋のダービー出場を決めているのが金子良昭、今村暢孝、倉谷和信、秋山直之。金子は抜群のエンジン出し、平場で目下V4だ。今村にテクニック、GC決定戦は準優に進出。倉谷も円熟の駆け引きを見せ今年は近畿地区選手権を制している。秋山は記念の場は減っても魅せるレース、道中の追い上げは凄い。
 多摩川実績なら白石健、快スタート連発で沸かせる。目下V4なら勝負に出るか。フライングを恐れず山下和彦、ダイナミックな攻めは脅威だ。岩崎正哉も目下V4、スタート果敢に記念ロード復帰を目指している。
 地元で長岡茂一、石渡鉄兵、蜷川哲平。石渡は昨年に比べると積極さが薄れている近況だが、今年4度目の多摩川ならエンジン調整は心配ない。蜷川も奮起。スタートは見えているなら勝率アップへ正念場か。是政最強の男・長岡も燃えるか.
 インは苦戦している新エンジン、1着は一日に2、3本しかない。逆にカド4コースが驚異の活躍、3連対率は80%に迫ろうとしている。イン・カド・展示タイムで人気が決まる傾向になっているが、対岸からの南風が吹く季節、まくり差し・まくりが多いのが多摩川である。展示タイムトップで抜群の信頼率は倉谷和信。ベスト10はそれなりの実力者だが、穴党は橋本年光がターゲットか。

第38回東京中日スポーツ賞展望
2007年8月13日

 8月22日〜26日の5日間開催は第38回東京中日スポーツ賞。ベテランにかつての記念レーサーたち、女子選手もいて波乱含みのシリーズだ。
 近況の充実度、展示タイムトップの3連対率が一番は都築正治。1月戸田、2月多摩川、4月若松、5月蒲郡、6月常滑と全てインから優勝、平場での強さは群を抜いている。インタビューではあまりいいコメントの少ないタイプだが、多摩川の実績もいい。内が取れる相手なら黙って1着で買える選手だ。
 展示タイムの信頼できる2番は桐本康臣。しかし、7月唐津でFを切っている。スタートが課題になりそう。3番が三角哲男、地元のエースである。このシリーズで正解を出せば、向こう一年間は多摩川がドル箱になる。必死のペラ・エンジン調整に取り組むだろう。
 4番は平尾崇典、記念でもしたたかなレース運びで活躍している。現在の実力はナンバーワン、強烈なハンドルで主役の座を奪うか。寺田千恵、清水攻二も信頼度は高い。寺田に軽量味方のレースアシだが、近況優出ラッシュの清水に勢いがある。
 古谷猛、新井敏司、桑原淳一、三宅爾士はA1級を狙った走り。快スタート連発で躍進する吉田俊彦、江夏満も候補の一角を占める。

第9回大郷葉月杯
2007年8月8日

 多摩川のお盆開催は8月14日〜19日の第9回大郷葉月杯、初日にドリームトライアルが2レース、二日目にドリーム戦が予定されている。新エンジン二節目、一度使ったエンジンが有利と言われているが、多摩川は平均タイムの良くない方が最初のシリーズに使われる。優出、選抜戦のエンジンは格納され、敗者回りのエンジンと新エンジンが戦うが、不思議と新エンジンが活躍することが多いのを覚えておきたい。
 東京支部が圧倒的に強いシリーズか。村田修次、矢後剛、一瀬明、作間章はウェイキーカップが控えているならペラ・機調整と必死の調整だろう。村田は整備に絶対の自信を持つ水面。6月唐津で優勝、7月は浜名湖周年で準優進出、体調が良くなってきたならこの夏は勝負だ。
 作間に一頃の勢いがない。だが、展開を読んだハンドルは魅力。矢後はチルトを上げた調整、抜群の伸びを引き出すか。一瀬が5月平和島、浜名湖とパワー発揮し優勝している。エンジン出し凄いのが高橋勲なら、インで快スタート連発は西田靖。5月以降の高橋はプロペラも当たっている。鈴木茂正、齊藤仁も気合。「新エンジンで勝負」が鈴木なら、齊藤は今度こそ多摩川で優勝が欲しい。山来和人が好リズム、川名稔は相変わらず堅実、長田頼宗は多摩川で練習に励んでいる。
 埼玉はスタート果敢な金田諭、石塚久也の二人。共に思い切りの良さが身上だ。
展示タイムトップで3連対率が高いのは安藤裕貴、鈴木茂正、川名稔、若女井正。配当はつきそうな顔ぶれなら展示気配、時計には注目したい。

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