今年は賞金女王決定戦(12月大村)が新設され、第26回女子王座王座決定戦は夏の若松開催(ナイター)、女子レーサーへの注目度が高まるなかでの多摩川春の陣である。 初日DR戦@号艇は山川美由紀。ベテランの域に入ったがS力屈指。第14回大会を制した水面で度胸満点の走りだ 第15回女王・岩崎芳美がA号艇。是政は08年2月の優勝から10年2月にかけ4連続優出と水面相性はバッチリ。
B号艇が昨年の覇者・田口節子。多摩川V3、大胆なハンドルで持ち味発揮か。台頭著しい三浦永理がC号艇。初戴冠へフルダッシュ。
グレートマザー日高逸子はD号艇。是政V6だが第2回多摩川女子王座は7戦完全優勝。E号艇に横西奏恵。S力ターンスピードは傑出。
2月17日〜22日は第48回サンケイスポーツ賞、W準優制で行われる。シリーズの主役は坪井康晴、昨年は福岡58周年制覇、チャレンジカップでは優出している。当地の一般戦は06年4月(優出・転覆)以来だが、SG・GTロードで確実に準優進出の地力が付き、平場を走れば整備力・ターンスピードと圧倒している。ピンラッシュの走りを見せるか。
郷原章平が昨年V4で総理杯出場権利を獲った。優勝は全てイン戦だが、ここ一番でゼロ台に突っ込む度胸は楽しみ、打倒ノ坪井の一番手だろう。中辻崇人も昨年V4だが総理杯は補欠1位の位置。しかし、12月九州地区選手権で優出とペラ好調が続き乗れている。内外自在に強気のレースか。
正木聖賢も近況は好リズム、当地も水面相性は良い。鈴木賢一が準地元プールで気合、ベテラン古場輝義が相変わらずの快速振り。地元で張り切るのは長田頼宗。スタートは負けず、ターンも強烈だ。藤岡俊介に快ショット、当地は連続優出中と自信持つ。下條雄太郎も力付けている。
2月8日〜12日は第12回JLCカップ、得点率制の5日間開催で行われる。
岡崎恭裕は昨年福岡MB記念優勝戦でF。SGレースは一年間選出除外(復帰は今年のMB記念以降)、GT復帰も今年6月以降となり当分平場が続く。しかし、F休み明けの12月以降は優出ラッシュ、12月常滑、1月福岡と優勝している。一般戦ではスタート力・旋回スピードは断然。是政は初出場で優勝、二度目の57周年優出と水面相性も良く人気に応え独走か。
鈴木勝博が昨年V6と大躍進、中澤和志も昨年V5で戸田総理杯に出場する。鈴木は近況ペースがやや落ちているがダッシュ戦も強烈、思い切りは魅力一杯だ。中澤は実力文句なし、近況も充実一途なら岡崎と互角の闘いを見せそう。
地元で張り切るのは矢後剛、折下寛法、前沢丈史。矢後がチルト3度を持ち出すかどうか。折下は前期F乱発の後遺症が少し心配だが、思い切りは良い。前沢は新鋭王座に参戦し好気合。深井利寿に臨機応変な攻め、久田武も多摩川は好相性。
2月1日〜5日は第5回多摩川蛭子カップ、得点率制の5日間開催で行われる。
地元で張り切るのが山田竜一と乙津康志。山田は昨年11月優勝戦@号艇も失敗、雪辱を期しての登場だ。冬場のペラは好調ならスリット攻め強気のレースだ。乙津もペラ調整には定評。気合もパンパンの水面なら思い切り良く握って出る。
渡邉英児は昨年賞金王シリーズに駒を進めた。相変わらずのエンジン調整、スロー水域を占め力強く攻める。小畑実成は多摩川連続優出中。スロー水域からのハンドルは相変わらず巧い。渡邊伸太郎にも底力がある。11月以降はO級ペースと巻き返し中だ。
スタートの思い切りは古川誠之、後藤陽介の愛知コンビ。後藤が前回当地優勝なら、古川は3連続優出中と自信を持っている。イン・カドで上田隆章も豪快な攻めを見せる。やや重量ハンデも得意プールだ。藤本佳史が積極的なレースで勝率アップ。塩田雄一に手堅さ、田添康介、伊藤雄二、宇土泰就が果敢に一発。
1月12日〜17日は第22回日本モーターボート選手会会長賞、W準優制の6日間開催で行われる。
シリーズリーダーは熊谷直樹だ。90日のF休みから復活、平和島の東京ダービーからの転戦である。12月は「3ヶ月も休んじゃ体が鈍っちゃう」と北海道から多摩川に来て後輩達と練習に励んだ。スタートの度胸は断然、勝つレースを見せ付ける。東京支部長・鈴木茂正も元気一杯。スリット攻めれば臨機応変な旋回だ。福来剛は記念でも見せ場を作っている。多摩川ではイン戦よりもダッシュ戦で活躍、好配当を約束か。
エンジン出しに定評はベテラン松野京吾。平場で勝率を残し昨年はダービーに参戦している。丸尾義孝は多摩川が初優勝の水面、久々だが相性は良い。加藤高史が昨年夏場から好調、準地元プールで暴れるか。岡瀬正人に積極果敢な飛び出し、インを占めればしっかり仕事をする。國崎良春は近況やや不満も早いスタートが戻れば地力を発揮する。青木幸太郎に早いスタート、昨年から4度目の水面で本領発揮も。